感謝ノートが苦しくなる人へ|本音を書く「裏ページ」5ステップ

感謝ノートを書こうとしているのに、なぜか手が止まる。

「今日もありがたいことを書こう」と思っているのに、心のどこかが重い。

感謝した方がいいのはわかっている。
感謝できることがあるのも、頭ではわかっている。

でも、なぜか書くのがしんどい。

そんな時、多くの人はこう思います。

「私って、感謝が足りないのかな」
「こんなに恵まれているのに、まだ不満があるなんてダメなのかな」

でも、あなたが悪いわけじゃないです。

むしろ、ちゃんと感謝しようとしてきた人ほど、ここにハマります。

今日は、感謝ノートが苦しくなった時に使える、「感謝ノートの裏ページ」という実践を紹介します。

見えない世界の話を、現実に翻訳するとこうです。

感謝だけを書こうとするから、苦しくなる。
本音も一緒に書くことで、感謝はやっと自然なものになる。

この記事でわかること

  • 感謝ノートがしんどくなる理由
  • 感謝を書いているのに苦しくなる人に起きていること
  • 「感謝ノートの裏ページ」とは何か
  • 表ページの感謝と裏ページの本音を同じ重さで見る方法
  • 今夜からできる5ステップのノートワーク

感謝ノートが続かないのは、感謝が足りないからではない

感謝ノートは、とても良い習慣です。

日常の中にある小さなありがたさに気づく。
ないものばかりを見るのではなく、すでにあるものを見る。
これは、心を整えるうえで大切なことです。

でも、ここで一回、整理してみましょう。

感謝ノートを書いているのに、だんだん苦しくなる人がいます。

たとえば、こんな感じです。

  • ありがたいと書いているのに、心が軽くならない
  • 本当は嫌だったことを、無理に感謝でまとめてしまう
  • 感謝できない自分を責めてしまう
  • ノートを書くほど、本音が遠くなる感じがする
  • 「いい人の自分」だけを書いている気がする

これ、めちゃくちゃ大事なんです。

感謝ノートが苦しくなるのは、感謝が足りないからではありません。

感謝の裏側にある本音を、置き去りにしているからです。

感謝だけを書こうとすると、本音が地下にたまっていく

たとえば、家族が元気でいてくれる。

それは本当にありがたいことかもしれません。

でも同じ日に、あなたはこう感じていたかもしれません。

「本当は、少し一人になりたかった」
「本当は、話を聞くのがしんどかった」
「本当は、私のことも少し気にかけてほしかった」

この本音があるのに、左側の感謝だけを書こうとすると、心の中でズレが起きます。

表では、ありがたい。
でも裏では、しんどい。

この両方があるのに、片方だけを「正解」にすると、もう片方は地下に沈んでいきます。

そして地下に沈んだ本音は、消えたわけではありません。

ただ、見えない場所にたまっていくだけです。

すると、感謝ノートを書くたびに、なぜか重くなる。
ありがたいことを書いているはずなのに、苦しくなる。

これは、あなたが弱いからではありません。

感謝という光だけを見ようとして、影の声を聞けなくなっている状態です。

「感謝ノートの裏ページ」とは何か

感謝ノートの裏ページとは、とてもシンプルなノート術です。

左ページに感謝を書く。
右ページに本音を書く。

これだけです。

でも、大事なのはここです。

感謝と本音を、どちらが正しいかで比べない。

「感謝している自分は良い」
「本音を持っている自分は悪い」

そうやって裁かない。

ただ、両方を見る。

これが、やまの発信で大切にしている両面思考です。

両面思考とは、光と影、プラスとマイナス、願いと怖さを、同じ重さで見る考え方です。

感謝ノートに置き換えるなら、こうです。

感謝もある。
でも、本音もある。

この両方を見てはじめて、今日の自分をまるごと受け取れるようになります。

始める前に大切な3つの前提

このワークを始める前に、3つだけ前提を置かせてください。

ここを忘れると、ノートが「自分を責める道具」になってしまいます。

1. 完璧にやろうとしない

毎日きれいに書こうとしなくて大丈夫です。

1日できなかった日があっても、自分を責めないでください。

このノートは、続けることを証明するためのものではありません。

自分の本音に戻るための場所です。

2. たくさん書かなくていい

各ページ3〜5行で十分です。

長く書こうとすると、それだけでハードルが上がります。

大切なのは量ではなく、正直さです。

3. 「感謝が増えたか」より「本音が見えたか」を見る

このワークの目的は、感謝できる自分になることではありません。

感謝も本音も、両方あっていいと認めることです。

だから、今日のゴールは「ありがたいことをたくさん見つける」ではありません。

「本当はどう感じていたのか」に少しでも気づくことです。

感謝ノートの裏ページ・5ステップ

ステップ① ノートを見開きで使う

まず、ノートを見開きで開きます。

左ページを「感謝」。
右ページを「本音」。

このように分けて使います。

難しいルールはいりません。

左に光。
右に影。

そんなイメージで大丈夫です。

ステップ② 左ページに、今日の感謝を3〜5個書く

左ページには、いつも通り感謝したいことを書きます。

たとえば、こんな感じです。

「今日もご飯が食べられて、ありがたい」
「家族が元気で、ありがたい」
「仕事が無事に終わって、ありがたい」

ここで大事なのは、無理に立派なことを書かないことです。

小さなことで大丈夫です。

温かい飲み物を飲めた。
布団で眠れた。
誰かが挨拶してくれた。

そのくらいで十分です。

書けない日があっても、それも記録です。

ステップ③ 右ページに、今日の本音を3〜5個書く

ここが、いちばん大事なステップです。

右ページには、今日の本音を書きます。

たとえば、こんな感じです。

「本当は、〇〇さんに少しイラっとした」
「本当は、家にひとりで居たかった」
「本当は、ありがたいって思えなかった」

書きにくいと思います。

でも、書きにくいのが普通です。

なぜなら、本音は普段から見ないようにしてきた場所にあるからです。

「こんなこと書いていいのかな」

そう思うことほど、右ページに書いてみてください。

誰に見せるものでもありません。

きれいな人になるためのノートではなく、本当の自分を置いておくためのノートです。

ステップ④ 左右を、同じ重さで眺める

書き終わったら、見開き全体を眺めます。

そして、こう見てみてください。

「ああ、私の今日は、感謝もあった」
「でも、こんな本音もあった」

どちらかを消さなくていいです。

感謝があるから、本音を消す必要はない。
本音があるから、感謝が嘘になるわけでもない。

光と影は、ペアで1つです。

両方あって、ようやく今日のあなたです。

ステップ⑤ 最後に、3行だけ振り返る

最後に、ページの下に3行だけ振り返りを書きます。

たとえば、こんな感じです。

「ありがたさと、しんどさ、両方あった一日だった」
「無理に感謝しなくても、自然に感謝できることがあった」
「本音を書いたら、少し軽くなった」

長く書かなくて大丈夫です。

今日の自分を、少しだけ言葉にしてあげる。

それだけで十分です。

記入例|感謝と本音は、同時にあっていい

実際に書くと、こんな感じになります。

左:今日の感謝
・朝、温かいコーヒーを飲めた
・家族が「いってきます」と言ってくれた
・締切に間に合った

右:今日の本音
・本当は、もっと寝ていたかった
・家族の話に、少し疲れていた
・締切のプレッシャーで、胃が痛かった

振り返り
両方あって、今日だった。
本音を書いたら、胃の重さが少し軽くなった。

こうやって見ると、わかります。

感謝が嘘だったわけではありません。

でも、本音もちゃんとあったんです。

この両方の風景を見られるようになると、自分を責める必要が少しずつ減っていきます。

よくある質問

Q1. 毎日続けないとダメですか?

毎日続けなくても大丈夫です。

続けられない日があっても、責めないでください。

むしろ、毎日書くことが目的になると、本音が「書けるネタ」になってしまうことがあります。

週2〜3回でもいいので、本気で正直に書く方が、本音が出やすいこともあります。

Q2. 右ページに何を書けばいいかわかりません

右ページが書けないのは、自然なことです。

ふだん見ないようにしてきた側だからです。

そんな時は、こう問いかけてみてください。

「もし、本当は何かが嫌だったとしたら、何だろう?」

当たっていなくても大丈夫です。

問いとして書くだけで、影は少しずつほどけ始めます。

Q3. 効果が出ているかわかりません

効果を、現実の派手な変化だけで測らないでください。

たとえば、

  • 胃の重さが少し軽くなった
  • 迷う時間が短くなった
  • ノートを開くのが少し怖くなくなった
  • 自分の本音に気づけた

このくらいの変化が、最初の手応えです。

現実は、いきなり大きく変わるというより、こういう小さな気づきの積み重ねで、ゆっくり動き始めます。

今日できる問い|ノートを開く前に

今日、ノートを開く前に、ひとつだけ自分に聞いてみてください。

最近、無理に肯定しようとしている感情は何だろう?

本当は、嫌だったことは何ですか。
本当は、怒っていたことは何ですか。
本当は、寂しかったことは何ですか。
本当は、もう頑張りたくなかったことは何ですか。

この問いを置いてからノートに向かうだけで、右ページは少し書きやすくなります。

両面思考は、難しい概念ではありません。

こうした日常の小さな問いから始まります。

まとめ|感謝できない自分を責めなくていい

感謝ノートが苦しくなる時、必要なのは、もっと感謝することではないかもしれません。

むしろ必要なのは、感謝の裏側にある本音を見ることです。

感謝もある。
でも、しんどさもある。

ありがたい。
でも、本当は嫌だった。

この両方を見ていいんです。

本音を書くことは、感謝を否定することではありません。

むしろ、無理な感謝をやめて、自然な感謝に戻るための入り口です。

大事なのは、否定することではなく、見ることです。

あなたの中にある光も、影も、どちらも今日のあなたです。

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